元バックパッカーの中年男を引き込む「ゆるキャン△」という漫画アニメ作品について

40代の男性ですが「ゆるキャン△」という若者向けのアニメ作品にはまってしまいました。
女子高生が学校の野外活動サークルでキャンプなどを通じて友達と親交を深めるという文字で書いてしまうと
よくありがちで大の大人が真剣に見るようなものではない印象を受けてしまいますが、キャンプ用品の詳細の説明などはマニアックさ満載で
作品構成が結構凝っているので野外活動のベテランが見てもツッコミながら楽しめる作品になっています。
一番驚いたのは登場人物の女の子たちの性格を描いたリアリティで、主人公2人のうちの一人は割とありがちな熱血タイプで協調性の高い昭和風の主人公なのですが
その親友でもう一人の主人公は単独行動が好きで大勢の輪の中には入りたがらない言わばポスト平成的な性格です。
主人公二人を対立的な性格として描きながら人間関係全体は調和が取れた状態でストーリーが進んでいくので
それぞれがそれぞれの個性を尊重しながら時々助け合ったり感動を共有し合ったりするシーンがとても清々しいのです。
片方の主人公がサークルの仲間と一緒にキャンプをし、もう一人の主人公は別の場所に単独で出かけていくシーンがあるのですが
深夜にお互いのことを思い出しlineのチャットで今自分の目の前にある風景を送り合うというシーンがすごく印象的でした。
スマートフォンを使ったユビキタス人間関係というとあわよくば冷たさが前面に出てしまうこともありますが
「ゆるキャン△」の作者は10代の女の子の友情関係をスマートフォンのテクノロジーを使って的確鮮烈に描いてみせていると思います。